明日は明日の…

今週に入って、なんだかんだと次々に細々としたことが増えて
仕事は溜まるし日記を書く暇はないし……

という、努くん@ダナンです。

11日 月曜日

夕方になって、雨が降る中チームDの学生がひとり部屋にやって来た。
この学生、今月に入ってから欠席しているのだけど、その事情とプログラムを続けられないと伝えに来てくれたのだ。

個人的な事情なので詳しいことは省くけれど、彼女がきちんと話に来てくれて
目に涙を浮かべながら「ごめんなさい」と日本語で言い、「また遊びに来ても良いですか?」と英語で言ったのは、嬉しかった。



12日 火曜日

午前中の授業が終わる頃、いきなりスコール。ここ数日「雨期の中休み」だったのが、今日は久しぶりに雷が鳴った。

夕方、6階の教師室に行こうと上がってみると、あれ?
今、キャンパス内にクリニックを建設する工事が始まっているのだけど、その敷地が池になっている。
そんなにスコール強かったか?そんなに降ったか?と思っていると、そんな僕の様子を可笑しそうに見ていた初対面の学生が、英語とベトナム語と身振り手振りのチャンポンで笑いながら教えてくれた。

重機が、水道管をぶち抜いちゃったんだって(笑)



13日 水曜日

本当は今日、試験をやる予定だったのだけど、「買い物」や「お金の計算」が絡む内容で、大きな数字の理解が今ひとつ。これには理由があって、ベトナムの数字の数え方は「万」を境に日本と異なるんですな。

つまり、9,999の次は当然10,000ですが、1万じゃなくて10千なんですよ。で、100,000が100千で、1000,000が1百万、、、、

だから1万越えると思考回路が大混乱を起こします(笑)
そこで、今日は数字関係の大特訓大会にして、試験は明日と言うことにしました。

そうそう、昨日の話だけど、夜BigC(ショッピングセンター)のATMで200万ドン(約8千円)引き出したのだけど、なんと、、、、5万ドン札で40枚出てきちゃった(笑)

あのさ〜、10年前はね、最高紙幣が5万ドンでしたから、まあ仕方ないと思いましたよ。学生がタイのバンコクに私費留学生統一試験を受験しに行くときの航空券代を旅行会社に運ぶとき、アタッシュケースに入れて運びましたもん。「これが全部1万円札とか、100ドル札だったらな〜」とか言いながら。

でもさ〜、、、今はもう、50万ドン札4枚でOKの時代でっせ。
そりゃたしかに、5万ドン札とか2万ドン札の方が屋台では使いやすいですけどね。
財布が一杯どころか、入らねえっての(笑)

今度同じ状況になったら、写真に撮ってUPしますね。


午前中の授業が終わって、
A先生が、どこで覚えてきたのか「昼飯、行きましょう!」

ひ、ひ・る・め・し?

「女性は、お昼ご飯って言いましょう」と訂正して、一緒に出かけることにする。

もう、イチイチ守衛さんにバイクのヘルメットを借りるのも面倒なので、買うことにした。
ちょうど買い物の日本語の復習にもなるし。

「ヘルメット、買います」「買い物、ですね?」「そうそう」「はい、買いましょう。お店、私も行きます。先生も行きますか?」

…………。まあ、、、、行きましょう(笑)

と言うわけで、メットを買ってからバインベオの店に行く。

これは、どちらかというとお菓子、デザートの部類に入ると思っていたのだけど、フエの名物料理。
米粉を使って蒸かしてあるので、数を食べるとお腹が膨れます。

さて、本日の話題は懸案事項(詳細は、学生の個人の話なので書けません)をあれこれと話し合ったのだけど、、、、難しいねえ、ベトナム語も英語も。核心部分を詰めようとすると、細かい用語がわからなくて、通じねえんだ、これが(笑)

そこで、あらためて文章で意見交換することにして、

バインベオの他にバインナムも注文する。

いつの間にやら、バインベオの小皿がふたりで40枚にもなっていた(笑)。

あと、ネムは美味しいんだけど、辛い。ビール飲みながらじゃないと、キツイです。

夕方になって6階に上がると、昨日池になっていた工事現場の水は、半減していた。
頼むから送電線はぶち抜かないでね〜。そうそう、できれば不発弾を掘り当てるのも、やめといて欲しいな。ここダナンは、ベトナム戦争時の激戦地ですからね…。


さて、今日の話はここでは終わらない。

17時からのチームNは、なかなか快調に授業が進んでいるのだけど、試験前は一応慎重に復習させないと、、、と思いきや、ガシャンという音と共に、、、、、停電でございます。

な、なんだ?またもや重機の事故か?

周辺の教室から一斉に悲鳴のような声があがり、学生は廊下へ。でも、うちのクラスはなぜか、発音練習をやめない。だって、苦手な数字の練習だから(笑)

取りあえず、僕の部屋から蝋燭を持って来ると、学生たちは拍手で迎えてくれた。ああ、本気で授業を続けたいのね、この子たち。

そう言えば、10年前のハノイで、やはりテスト前の夕方の授業で停電があって、学生が希望するから蝋燭を持って来たのに、吹き消して僕を激怒させたやつがいた。もう10年前の話か、、、、(笑)今頃、南アフリカのポートエリザベスという港町で、クシャミしているベトナム人女性が約一名いるはず。なあ、ヒロスエ!(高校生の頃の広末涼子に雰囲気が似ていたので、呼び名がヒロスエのフォンさん。ちなみに、彼女のメールアドレスは、未だにhirosue@....)

しかし、教室が広いので、蝋燭2本ではどうにもならん。そこで、、、たまたまお金の換算のために使おうと胸のポケットに入れていたiPhoneを取り出して電源を入れると、意外と明るい。学生たちは歓声をあげるものの、その明るさを利用してノートに字を書こうとしている子もいる。こいつら、どこまで真面目やねん(笑)

時計を見ると、ちょうど18時になっていたので、とりあえず休憩にした。すると、学生のひとりが自分の携帯電話で日本の歌(キロロの「長い間」)をかけ始めた。ベトナム語の曲は、教室内で歌うことも聴くことも禁止してあるのだけど、まあ日本語ならいいか。状況が状況だし…と思っていると、学生たちが「先生、日本の歌、知りたい」と言い出す。明日が試験じゃなきゃね、それでもいいんだけど。

そこで、あっと思い、iPhoneのiPod機能を使って、YouTubeから取り込んであった「ハノイの日本語祭りのスピーチコンテスト」を見せることにした。
真っ暗な教室で、1台のiPhoneを20人の学生が囲んでいる姿、、、、異様です。異様ですが、凄い熱気だった。

10分経って、まだ停電は回復しない。
隣の教室で英語の授業をやっていたH先生が授業を中止したらしく、手を振って教師室に上がっていった。ふん、根性無しめ!(笑)

でも、ちょっと無理かな今日は。このクラスなら、明日、最初の15分ぐらいで簡単に今日やりたかったことをやらせても、試験は大丈夫かな?ま、何とかなるか…」と思いつつ、洒落でAKB48(の、既に消滅したユニット)の「明日は明日の君が生まれる」と言う曲を見せたところ、今度はみんな黙ってiPhoneを見つめて聞き入っている。この曲、けっこうキレイな詩の曲だから、その内授業で使ってもいいな…

と言うわけで、ちょうど曲が終わったタイミングで、電気が復旧した。

休憩時間が休憩じゃなくなってしまったので、5分後に再開と宣言して外に出ると、さっさと授業を中止したH先生たちが「ディナーに行かない?」と誘いに来た。

こ、根性なしめ!うちは、どんな状況でも授業は成立させるんじゃい!(笑)

さ、明日の試験の結果は如何に。



追記:えっと、そのAKBのユニットの中のひとりが、最近他のジャンルで衝撃のデビューを果たしたとか、もうひとりが今日(14日)の芸能ニュースを賑わしているとか、その辺りの事情はわかる人だけの話と言うことで(笑)


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