はじめての宿題

今日は日曜日。
ベトナムに来て2週間、初めての完全休養日と言うことで、
今日こそは海を見に行くぞ!

さて、授業開始から5日目の昨日は
五十音から数字まで、今まで教えた字の発音を総チェック。
だんだんと法則性のようなモノが生まれてきていて、学生も僕も、お互いに納得できるようなロー、、、、、、おっと、まだ開発中の企業秘密じゃ!(笑)

そして、最後の20分を使って、自分の名前をカタカナ表記にする時間を作りました。


学生たちにとっては、初めて自分の力で書く日本語と言うことになります。


まずは、僕の名前をローマ字で書いて、その下にカタカナで書いて見本。その下に、僕のハノイの秘書の名前をベトナム語表記で書いて、学生に発音させてみる。そして、僕が日本語的に発音しながら、カタカナで書いて、そのまま発音してみせる。

予想通り、学生同士顔を見合わせて、不満げな顔。
そこで、日本語で説明したってまだ通じないのだけど、「ベトナム語の6つもある声調を、カタカナで表現できるわけないでしょ?」と手振り身振りを交えて話すと、何となく理解した子からクラス全体に「理解の輪」が広がっていく。

全員が、ああ、そうか…と言う顔になったところで、月曜日までの宿題と言うことになりました。

そんなやりとりの中でも、既に自分の名前のカタカナ表記が出来た学生が何人かいて、終了後に「先生、見ましょう!」(まだ、依頼する形式の言葉は「〜ましょう」しか知らない(笑))と見せにくる。
「いいですね〜。でも、これはひらがなだよ」と指摘すると、「あ〜」と口に手をあてて恥ずかしそうに笑いだす…。

ラジカセから発音練習で使ったCDを取り出して、「せんせい、、、、、書きます!」
要するに、コピーしてくれと言いたい(笑)


僕の日越辞典、越日辞典を手にして、値段をメモしたり
ベトナム語で「これは良い辞書ですか?」と質問してきたり…


まだ5日目だけど、4日目ぐらいから双方向のコミュニケーションが始まりました。

そう言えば、いつもはチームNの夕方の授業中に降り出すスコールが、1時間早かったのですが、僕が教室に近づくと「あめが、、、ふります」と前日に教えた表現を、繰り返し発音練習をしている学生がいました。3人ぐらいで、お互いに発音を注意しあっていました。

僕も、初学時からこんな姿勢で臨んでいたら、英語も、中国語も、もちろんベトナム語も、もっと上達しただろうに…と、あらためて思いました。



昼過ぎ、昼にいつも行く食堂から帰ってくると、同僚の先生が手招きするのでついて行ったら、僕の部屋から15秒の所にある女子トイレに連れ込むんですよ(笑)

な、なんやねん!とドキドキしていると、中には新品の自動洗濯機。後ろから付いてきた庶務のおばちゃんが「えっへん」とばかりに胸をそらして「どないや!」と言いたげに微笑む。

あらら、わざわざ設置してくれたのね。女子トイレの中に(笑)
ま、夜から朝にかけては、この校舎の中は僕しかいませんから、夜中にでも使わせていただきます。ありがとうございます。

そうそう、授業中に他の学生が教室の前を通りかかった際
大声で話しながら通るんですよ。こっちは発音の徹底をしているときだから、ムカッと来るじゃないですか。ここで怒っても仕方がないのだけど、「ったく、うるせえなあ!授業やっているのが見えたら、静かにするよねえ」と教室の学生たちに分かるように手振り身振りしながらブツブツ日本語で言ってみたら、学生たちも頷いているんですよ。
その直後に休み時間だったんだけど、どうやら学生が先生に相談に行ったらしく、休み時間が終わる頃には、A先生が注意書きを作って来てくれました。


「授業中じゃ!騒ぐでない!」と書いてある。

扇風機と言い、洗濯機と言い、この張り紙と言い
僕が要求したモノは何もないのに、この素早い対応、、、
大学側の期待の大きさと、それに学生に対する誠実な支援姿勢につながることですよね
この姿勢は、日本の学校も見習わなければならないと思います。


さて、まだ朝9時を過ぎたばかり。
外は曇っていて涼しそうなので、暑くなる前に歩き回ってみます。

午後は、週間報告書や授業進行予定の変更を作らないとね。

《おまけ》



最近、お茶にはまっています。朝お湯を沸かして、飲みながらポットに入れて冷蔵庫へ。美味しい。