最後の悪足掻き

明日は、日本語能力試験。

ダナンへ赴任して、まる3年が経過しようとしているのだけど、
自分の学生が日本語能力試験を受験するのは、4回目である。

最近の日本語能力試験は、7月と12月に年2回実施される。7月試験は実施しない会場もあるし、実施しない級もあるのだが、幸いダナンは年2回、N1からN5まで全ての試験が実施される。

過去2回の12月試験は、日本語・介護クラスのメインディッシュである「介護課程」を進行させながらの「試験対策」授業であった。

また、試験直前の11月20日は「ベトナム教師の日」
学内では「先生の日」のイベントへの出場権をかけた、学生たちのパフォーマンス大会があり、その準備・練習やらで、それこそ「学園祭前の大学」状態になる。

そんな中で、苦手の聴解試験の対策授業を行い、介護課程の修了試験の準備をし、、、、
そりゃもう、大騒ぎなのだ(笑)

この辺りが、日本語学校ではなく、大学の中に設置されたクラスであると言うことと
単純に日本語能力試験に合格することを目指しているわけではない、、、、
と言うことの、難しさなのである。


さて、今回は、7月試験である。
祭の喧噪もなく、介護課程のラストスパートとも時期が重ならない。
落ち着いて試験当日を迎えることができる。

と言うわけで、4回目で初めて、前日の授業をなしにした。

今日は早朝から、ダナン外国語大学では前日の説明会が行われた。事前に受験する教室が分かるらしいので、それだけでも落ち着けると思い、毎回行かせている。

でも今回は、「終了後、帰ってこい!最後の授業やるぞ!」とは言わず、昨日の授業では実際の試験の出題形式に合わせたドリルをやって、試験前最後の「悪足掻き」とした(笑)

そして、「シャープペンシル禁止!鉛筆は必ず削ってたくさん持っていくこと。消しゴムは1つじゃダメ!急いでいるときに転がしちゃったらお終いでしょ?」などと、笑わせた。


そうそう、午後の2期生「N2合格クラス」の学生たちは、2011年9月から22か月に渡るお付き合いの、最終日となった。介護課程と日本での介護研修を間に挟んで、1800時間以上、教室で向かい合った。泣いたり笑ったり、怒ったり叱ったり、喧嘩もたくさんした。
いよいよ、教室での日本語の授業は最後になった。

終了時、いつもの「先生、さようなら。また明日」の挨拶から、「また明日」が抜けて、
「先生、ありがとうございました」が加わった。

「感謝の気持ちがあるのなら、日曜日、解答用紙にぶつけて来なさい。それから、N2まで勉強することができなかった、他の2期生たちを代表して、N2に挑戦することを忘れないように。」

これが〆の言葉になった。


N2,N3に合格することが目標ではない。
でも、乗り越えなければならないハードルの一つとして、確実に乗り越えてきて欲しい。

明日は七夕。織り姫も彦星も、きっと応援してくれてるだろう、、、
あっ!先日「天の川」の話はしたけど、七夕の話はしてないぞ、、、、
と、今更ながら気づいた筆者に、バナークリックでの激励をお願いします。
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