ダナンで「旅の指さし会話帳ベトナム」

海外旅行者向けの定番アイテムとして、○×会話帳が大はやり。ポケットサイズの物も含めて、無数に存在している。

その草分け的な存在として、(株)情報センターの「旅の指さし会話帳」シリーズと言えば、外国人向けの「日本語」から、北朝鮮など意外なものも含めて、その数は書籍版だけで、99の国と地域版があるのだそうだ。

さて、その「旅の指さし会話帳・ベトナム語」「食べる指さし会話帳・ベトナム」の2冊には、僕もお世話になっている。

旅の指さし会話帳11 ベトナム(ベトナム語) [第2版] (旅の指さし会話帳シリーズ)

旅の指さし会話帳11 ベトナム(ベトナム語) [第2版] (旅の指さし会話帳シリーズ)

これは、ハノイに留学経験もあるI氏の快著いや、怪著なのだが(笑)、

そのI氏は、  実は、僕の友人である。

そもそも、2000年の今頃、ベトナム人看護師養成支援事業の学生たちの受験合宿で東京・代々木の「国立オリンピック記念青少年総合センター」に籠もっていた僕たちに、「何かお手伝いすることは…」と申し出てくださったのが最初のご縁だった。その時は、お気持ちだけありがたく頂戴しただけだったのだが、その年の夏に僕がハノイに赴任した際には、ビアホイ屋で一献。翌年にも再びハノイ、今度は日本料理の「K」で再会を果たした。その時は、ちょうど「食べる指さし会話帳」の執筆中で、取材旅行とのことだった。

う〜ん、、、、ハノイの「K」がまだ旧店舗のころ。古い話である(笑)

さて、一昨日の夜のこと。そのI氏がmixiのでご自分の日記に「ダナンに到着、ホイアンに向かっています」と書いていらっしゃったので、早速日記にレスを付け、DMしたところ、すぐに返信あり。携帯の番号を交換したところ、ホイアンからタクシーで来てくださるとのこと。

いやいや、相変わらずの軽いフットワークである。
そんなところも、彼の魅力のひとつ。

そして30分後、彼は本当にタクシーを飛ばして、ダナンのいつもの日本料理「K」まで来てくれた。

ちょうど、10年ぶりの再会である。お互いの「その後」を報告し合い、瞬く間に時間が過ぎていく。
彼は、世界的大手の某産業に入社し、海外勤務を歴任、現在はホーチミン駐在である。そして僕は、ハノイを離れ紆余曲折した後、新天地ダナンにいる。

「ベト看」のその後や、「ダナンプロジェクト」の今後にも少なからず興味を示してくれ、「夢のある仕事ですねえ」と言ってくれた。

「K」のママは、「ベトナム人だと思いました。きれいなハノイ語ですねえ」と彼のベトナム語に感心し、彼は新人店員の日本語学生Oちゃんがお気に召したらしい(笑)

ま、「恋人ができません」と言う彼女に、「眼鏡を外すと、日本人的にはキレイだし、可愛く見えるよ」とアドバイスしたことが功を奏したらしいのだが、、、、(笑)ま、彼女のファンの日本人男性は、他にもいる。なあ、Yくん(笑)

でも、彼女が「日本人の中で、先生が一番やさしくて大好きです」と言っているのは、ここだけの話にしておこう。


さて「指さしベトナム」であるが、2006年に全面改定され現在は第2版が好評発売中である。
実は第1版はある種の語彙が豊富で、非常に興味深い本だった。その「ある種」の語彙が第2版では大幅にカットされているのだが、、、

「第1版の方がオモシロカッタよねえ」と尋ねると、彼は「いやあ、さすがに大人になりまして…」と苦笑していた。
まあ、大人の事情ってやつである。わかる人にはわかる話。

実は、うら若きベトナム人女性、特に看護学生に日本語を教えていると、大人の事情で教えにくい言葉がある。一般的な日本語教育では必要がない語彙なのだが、看護学生には興味も必要もある言葉たち、、、、、、第1版にはたくさん載っていたのだ(笑)
ちょっと言葉に出して説明しづらい語彙も、第1版を捲って、黙って指させばよいのだ。まさに「指さし会話」である。

また、ベトナムでは「ある種の店」で非常に重宝する、、、と言えば、わかる人にはわかる。「大人の事情」である。

ま、第2版にも名残は残ってるんですけどね。

旅の指さし会話帳11 ベトナム(ベトナム語) (旅の指さし会話帳シリーズ)

旅の指さし会話帳11 ベトナム(ベトナム語) (旅の指さし会話帳シリーズ)

まだ、第1版も手に入りそうですね。


話は尽きなかった。閉店時間を過ぎても「K」の人々は笑みを絶やさずにほっておいてくれた。

「昔の(旧店舗時代のハノイの)「K」みたいでしょ?」と言うと、彼も「懐かしいですねえ。あの頃の話ができる人とは、なかなか会えなくなりましたねえ」と、10年前に通り過ぎていった「青春」を思い出した。

彼は今、ご家族でサイゴンに赴任している。実は、日本では会ったことがない。ハノイ、ダナンと来て、次はいつ、どこでの再会が待っているだろうか。

友人・知人・教え子等々と「指さしベトナム」の話題になる度に、「コレ書いた人、友達なんだよ。日本では会ったことないけど…」とちょっと自慢気に話しているわけだが、嘘でも作り話でもなかったでしょ?

ちょっと残念なのは、iPhoneの中のiアプリ版は持っていたけど、その場で手元に書籍版がなかったので、サインを頂けなかったこと。
まあ、次回の楽しみにしておきましょう。

Iさん、ホイアンからわざわざタクシー飛ばしてきてくれたこと、本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。また、ベトナムのどこかで、会いましょう!

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