雄王の命日

今日は数少ないベトナムの祝日と言うことで、授業は休み。
大学の授業日程に関係なくスケジュールを組んでいる日本語クラスなのだけど、「国民の祝日」については休みという事になっている。

今日、旧暦の3月10日は、ベトナム最初の国家(と言うことになっている、伝説上の国)文郎国(Van Lang)の始祖・雄王(Hung Vuong)の命日で、2007年から国民の祝日と言うことになったらしい。テト(旧正月)と同じで、暦の関係上毎年日付がずれるわけで、今年は今日4月12日である。

ちなみに、大学の前の通りはHung Vuong通りである。

学校から提示されている日本語クラスのスケジュールには、この日の休みはカウントされていなかった。そもそも、ベトナムの暦の中には「祝日」で公休日の日と、「○×の日」として公休なのか平日なのかわからない日(祭日とでも言えばいいの?)が混在していて、よくわからない。学生の話を鵜呑みにしていると、全部休みになっちゃうから注意が必要。

「先生の日」や「(10月の)女性の日」なんて、大きな行事が入って自動的に休み状態になっちゃうし(笑)

今回も、学生が「11日と12日は休みです」と言うので「何で?」と聞いたら「昔の偉い人が亡くなった日です。大学は日曜日から火曜日まで休みです」ちょっと待て!(笑)教室に貼ってある年間スケジュール表を指して、「書いてないよ。ダメ!」と一度は却下したのだ。

カレンダー上は日曜日と今日が休みで「飛び石連休」なのだけど、何で今日(12日)が休みなのかわからなかったでの、学校が休みでも関係なく授業するつもりだった。しかも、昨日11日も休みだと学生が言うので、「月末に連休があるのに、ここで3連休なんてできない」と拒否したのだった。

そもそも、なんで昨日も休みなのさ?

朝の社会人クラスの学生に聞くと、「わかりません」
夜の現役看護学生クラスの学生に聞くと、「土曜日に働きましたから、今日は休みます」

はあ?

いつもの日本料理Kのママに聞いて初めてわかった。
「土曜日に休みの会社が多いですが、今週は火曜日が休みですから土曜日に働いて、月曜日を休みにした会社が多いです。そうすれば3日休めますから」

はあ。要するに、勝手に休みをずらした人たちが多いと言うことね。

ん?じゃあ、学校は何で休み?
うちの大学、土曜日は休みじゃないじゃん!日本語クラスも普通に授業やったし。


で、昨日の話。

朝の授業の時点では、12日は休みにしないつもりだった。学生たちにしてみれば、3連休が平日になっちゃうわけなんだけど、このクラスの学生たちは、授業については僕が簡単には休まないことを知っているから、文句も言わずに全員集まった。

水疱瘡もデング熱も、どうやら癒えた様子。久しぶりに全員集合である。でも、大学そのものは完全休講。なのに、ハノイから来ているという視察団の教員、学生はLL教室で何やら会合を開いている。

よくわかりません(笑)

で、「また明日」と学生も笑いながら帰って行ったのだけど、ちょっと気になったのでネットで検索したら、、、、祝日じゃん!

それで外国語センター主任のA先生に電話して「休みにしましょう」と相談。学生にはSMSで連絡することにした。

町の中も国旗を立てて、祝日ムードである。


さて、問題は夕方からの現役看護学生クラスである。

そう言えば、土曜日に休んだ学生が何人かいた。その何人かの顔ぶれから「週末なので田舎に帰った」と判断していたのけど、そうするとまだ帰って来ていない学生が多いはず。何せ、3連休の中日である。ベトナム人の気質から言って、「飛び石連休」なんて働いたり勉強したりする気分にはならないんじゃないかな?(笑)

でも、このクラスに関しては、そんな甘ったれたことは許されない状況である。もう、一刻の猶予も許されない状況。そもそも、1日2時間しか授業がなく、しかも実習や看護学の勉強で日本語の自習時間を作ることが物理的に難しい学生たち。だから授業を毎日継続して、確実にこなしていかなければならない。時間がないのだ!

ところが、、、、全員集合(笑)
へえ、よく来たねえと、内心ニヤニヤしていたんだけど、平然と授業開始。まあ、試験だったから渋々来たって学生もいたんだろうけど。

授業終了後、「明日はHung Vuongの日ですから、休みにします」と話すと、ホッとしたようなため息が漏れた。おいおい(笑)

さて、午前中は溜まっている事務仕事を片付けますか。


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