被災地からのメッセージ

当地では、情報ソースが限られているので、真実をどこまで僕に届いているのかはわからない。
斯様な状況の時、ツイッターが強いと言うことがよく分かったが、流言飛語も多く、情報の取捨選択に慎重にならざるを得ない。

その限られた情報の中で、イワユル「買い占め」の話には心を痛めているところなのだが
実際に目撃したわけではないので、コメントは差し控えたい。


でも、ぜひ、みなさん冷静に行動してくださいねと、お願いする次第である。


さて、僕が参加しているあるMLで、次のようなメールが転送されてきた。紹介したいと思う。
被災地にいる、ある大学の卒業生の方から、恩師への切実な思いである。

比較的安定した状況に居られるみなさんに、
ぜひ読んでいただき、自分のこととして考え、行動していただければ、幸いである。


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 私の出身地は津波被害の大きい岩手県宮古市で、現在は岩手県盛岡市に住んでいます。私も宮古にいる家族も幸い命は無事でした。祖父の家は、破壊されてしまいました。

 被災地の様子や原発のニュース・映像もかなりストレスフルですが、同様に東京や比較的被害の深刻でない地域での買占め・品薄状態の話題が、かなりつらいです。

 今もなお避難所で、おにぎり1つもしくはそれを誰かと分け合って毛布1枚を複数で共有して寒い雪ふりの夜を過ごしている人がいるのに、水道・ガス・電気などのライフラインが復旧もしくは整っていて、少し工夫すれば食べられる人たちが、コンビニやスーパーで買い占めているという事実は、とてもショッキングで同時にあきれてしまいます。

 地震が起きた後の何日かは、やれヤシマ作戦だ、節水だ、チャリティ基金で誰それが何億寄付しただのいって勝手に高ぶっていたのに、「大規模な停電に備えて」買占めされると、被災地の人々はものすごく不安になると思います。東京や関東は、東北地方の人から見てものすごくモノに恵まれた場所です。そこで買占めや品薄という話題がでるということは、その話題を聞いた人たちはどう感じるか考えてほしいです。

 普段もそんなに食べているの?もしそうだとしたら、この状況で今も普段と同じくらい食べないといけないの?あんなに助けようとかいってたくせに、その買い占めたものを提供してくれるわけでもなく自分のため…?私は困惑してしまいます。

 何億寄付しようがそれをしたからといって、その瞬間に寒さで凍えていた人があら不思議暖かくなりましたというわけでもない。一般市民の人に、個人にできることは節電・節水のほかに、動揺や不安を広めないことです。地震の直後は信号機も止まり自家用車しか走っていなくて、食料は足りるのだろうかと本当に不安でした。しかし次第に大型トラックなどが通るようになって、ここから復旧するんだ!!と希望がみえました。しかし、ここで買占めパニックが起こって収まらないと、その希望の光はまた細く弱弱しいものになってしまいます。

 どうか落ち着いてほしい、冷静に考えてほしい。

 私は、このことをもっと知ってもらいたい、考えてもらいたいです。自分でもブログなどを通じて呼びかけているのですが、○×大の先生方で情報を発信している人といえば先生しか思いつきませんでした。偏っている部分も多少あると思いますが、もしどこか共感していただける部分があれば、そこだけでも伝えていただきたいのですが…。

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