些細なことですが。

こちらにいると、情報ソースが限られているので、
取捨選択して判断する事が難しい。

正直、何が起こっているのか、正確に掴めていないし、
確かめたい事実もいくつかあるのだけど、然るべき人に問い合わせても答えてくれそうもない現実がある。(はっきり書かないけど、事実なんだな。)

ま、安全な場所にいるんだから、「よきに計らえ」「任せた」と言うことだと判断し、精一杯の活動をするばかりである。


さて、震災の発生から24時間経過しても連絡が取れない知人がいた。
諸事情から判断して、福島方面に滞在中、若しくは移動中の可能性大と判断した。

僕にできることは情報収集しかなかったので
ツイッターで「ラジオ福島」のアカウントをフォローしてみた。
地域密着の、また謙虚に粛々と必要な情報を発信していく姿勢に感心しきりである。

やがて、その知人から、やはり「私はまだ福島から動けません。新幹線しだいです、元気です。」と短い携帯メールが届いた。

そんな中、某全国紙の社会部のツイートと、ラジオ福島のツイートがほぼ同時に「福島空港からの臨時便運行」の情報を発信していたので、届くかどうかわからないまま、また、どうせ満席だろうとも思いつつ、情報を転送した。13日の昼頃の出来事である。

すると、15日の午後「いま福島から飛行機で名古屋に来たところです。」

仙台駅の近くの。ある避難所では、市民、県民ばかりでなく、各地からのビジネス出張者、観光客、スキー客の方々が避難を余儀なくされ、身動きがとれない状態だと報道されている。

そんな中、恐らく粘り強く待って、席を確保されたのだろうと思う。
昔の中国の、鉄道駅での切符争奪戦や、1989年天安門事件の時に北京大学に留学していた友人の脱出行を思い出した。

そして、昨日「努くんの〔福島空港臨時便〕のメールのおかげで昨日やっと福島を脱出して名古屋に来ることができました。ありがとうございます。」とメールが届いた。

避難生活の長期化は避けられず、また救難物資も行き届かない状況であると少ない情報の中で大きな問題として伝わってきている。

そんな中で、3人の知人ご家族が直接の被災地から移動できたことで、3人分の飲料水、食料等を必要な人に回すことができた、、、、と考えると、嬉しい限りである。

やっとひとつ、「自分にできること」ができた、些細な出来事だった。


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