ハノイ紀行 2011 テト その2 「恩師・深夜の再会」

【第1日目 2月9日・夜の後半】

さて、時刻は22時であるが、ハノイ初日の夜は、まだまだこれからである。


タクシーで旧市街のホテルに帰還してみると、フロントのPCがネットにつながっていたので、Iさんが早速mixiをチェックし始めた。その時、僕はふと思い立って、ある人物に電話をしてみることにした。

ハノイの3代目の妹、ハノイの秘書のトゥさん、、、、、ではなく(笑)
ベトナム語の恩師、ハノイ某大学のホアン先生である。

彼は横浜にある国立大学大学院に留学していたことがあり、横浜で開講されていた日本ベトナム友好協会神奈川県支部主催のベトナム語講座の講師を務めていた。その「ホアンクラス」で彼に「初級ベトナム語」を習っていたのが、僕であり、「恋ベト組」(ベトナム人との恋愛に必要なベトナム語を学ぼう同盟)、更に最近は「昼ビーしながらベトナムを語る会」仲間のTomyさん、そしてmixiでは未だにお付き合いがあるNさん、Yさん。また、隣のクラスにいたのが先ほどまで日本料理「K」で一緒だったSさんである。他にも、ダナン経由の仕事上の意外な接点でつながった方など、ホアンクラスの絆は相変わらず強いのだ。一度、ハノイの山羊鍋屋で「クラス会」を開いたこともある。もう、何年前だろう。

遅い時間だけど、テト期間中、大学は休みのはず。11月に彼が仕事でホイアンに来たときは、結局時間が合わずに会えなかったのだ。
と言うか、「夕方電話するから今夜会いましょう!」と朝早くに電話してきて、そのまま何の連絡もなくハノイに帰っていたのだ。仕返しじゃ!

すると、いきなり日本語で先生の声が聞こえてきた(笑)


「こんにちは、努くん。今どこですか?ハノイですか?ダナンですか?」

「ハノイです〜。先生、元気ですか?」

「はい。元気です。今、うちで飲んでますよ〜。友達と飲んでいます。努くん、来て下さい。」


な、なぬ?家で飲んでるから、来い?

行くしかないでしょう!(笑)


Iさんに、「ベトナム語の先生の家に行くけど、行くか?」と聞くと、「行きたい!」
もう一度電話して、フロントの兄ちゃんに住所を正確に聞き出してもらう。そして、タクシーを呼んで出発。

先生の家の前に着くと、従弟の方らしい男性が迎えに出てくれた。
思い出した、何年か前に一度お邪魔したことがある。見覚えのある門を入ると、意外と豪華な調度品が見える。エリートの家、って感じですかね。

先生は、、、、、既に酔っぱらっていた。

が、しかし、まずは熱い抱擁である。
これは彼と会うとき、別れるときの儀式のようなもの。

そして、チュックム〜ンナンモ〜イと、新年の挨拶、更に乾杯である。

前回会ったのは、、、、、もう一昨年の夏。日本料理「K」で、日本酒を二人で2升飲み干し、当時店員だったハノイの秘書トゥちゃんを呆れさせたのだ。今回は洋酒である。シーバスの12年。うまい酒である。

Iさんをベトナム語で紹介すると、後はもう、ただの呑兵衛がくだを巻いているようなもので、、、よく覚えていない(爆)

「○×さんは、子どもが生まれた。」「△□さんは結婚しちゃったよ。」と話すと、少しだけ寂しそうな表情になったのを、私は見た(笑)


そして、「先生、結婚は?」

肝心なところなんだけど、はっきり覚えてないんだよね(爆)

Iさんにも後になって確認したんだけど、「結婚した」とは言ってなかったと思う。でも、「今日はもう帰っちゃったよ〜」と言ってたから、婚約したってことなんだと思いますが。彼、意外とシャイだから、はっきり言わないんだよね、そう言うこと。

とにかく、「結婚した」とか「これから結婚する」とか、そう言うことになっているらしい。
まあ、よかったよかった。元ホアンクラスの皆さん、そう言うことらしいです。詳細、わかりましたらまたお知らせしますね。


でもさ〜、ベトナム人女性との結婚って、最後の最後までわからないよ〜。
すっかりその気になっていたのに、いつの間にか話がひっくり返ったりしますからね。なあ、トゥちゃん!(経験者談)

僕の教え子でも、結納まで済ませて、式の日取りも決まっていたのに婚約破棄した子がいる。実は彼女から連絡があって、3月に結婚することになったらしいのだけど、電話で「今度こそ、結婚式の日まで喧嘩しないで、幸せになるんだよ」って言ったら、泣いてた(笑)

とにかく、良くも悪くも、ベトナム人女性は強い。
がんばってくださいな、ホアン先生。


さて、深夜の宴会も後半はよく覚えておりませぬ。

デジカメに残っている写真を見る限り、楽しく語らい、相当飲んだらしいことはわかる。

先生は、僕の教え子のIさんの話を聞きながら、どうやら横浜時代に住んでいたアパートがIさんの自宅と同じ区だったらしく、「近くなのに、会ったことないよ〜」と怒っていた。

あのさ、○×区に何万人住んでると思ってるのさ?
完全な酔っぱらいである。(笑)

タクシーを呼んでもらい、別れの挨拶。
ところが、いつもの儀式、熱い抱擁ができない。
先生、ヨッパラッチャッテ、立ち上がることができなかったのである(爆)

Iさん曰く、「立ちたいけど、立てないよ〜」って、言ってたらしい。

ともあれ、「先生の大学のクラスと、ダナンの僕の看護学生のクラスと、学生同士の交流ができればいいね」って話をしたのは、間違いなく覚えている。
次回は、ハノイ?ダナン?ぜひ、お互いの教室を訪問したいものである。


ホテルに着いたら、午前1時ぐらいだった。
フロントは既に消灯。若い従業員たちが床に布団を敷いて寝ていたけど、鍵は掛けずに、部屋の鍵もわかるように置いてくれていた。

【ハノイ紀行、2日目へ続きます】


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