【仲間募集】ダナンで、日本式の幼稚園を一緒につくっていきませんか?

先日、当地ダナンにある日本式の幼稚園「越日幼稚園」Truong Mam Non Viet-Nhatを見学してきました。

ベトナムの日本語フリーペーパー「ベトナムスケッチ」2010年10月号でも紹介されたので、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、日本で幼児教育、保育を学んだベトナム人女性PHAN THU HANG園長を中心に、昨年、日本式幼児教育を行う幼稚園が開園しました。

ハノイやホーチミンシティには日本人が経営する幼稚園もあり、日本からの駐在員子弟が通っています。しかし、ダナンの日本式幼稚園は、ベトナム人の子弟も受け入れ、ローカルながらも日本式の教育を取り入れた運営を行っていく、新しい試みです。

ベトナムの幼稚園、保育園は残念ながら日本の幼稚園や保育園のイメージとはほど遠く、食事の介助でも「口に入れる」だけ、叱るときも「叩く」だけといった様子も見受けられます。残念なことですが、ある意味「虐待」に近い行為も見受けられるのだそうです。そこで、この幼稚園では日本の幼稚園の運営の仕方、教育の方法論を導入し、ベトナム式のよいところ、日本式のよいところを取捨選択しながら、新しいベトナムの幼稚園を作ろうとしています。

ダナンのミーケビーチに近い、日越カップルが経営するEENAホテルのEさんも、献身的にお手伝いされています。
今回、4月から幼稚園に就職することが決まっている日本人の教え子、Iさんが卒業旅行でダナンに来ることになり、せっかくだからダナンの日本式幼稚園を見学してもらおうと、EENAホテルに宿を決め、Eさんに見学のお願いをしたのでした。

ところが、見学前日にチェックインしてみると、、、、
「テト明けで、まだ田舎から戻ってきていないベトナム人教諭が数名いて、人手が足りない。明日は新しく入園した園児も来るので、ぜひ手伝って欲しい」とのこと。僕は「オモシロイことになりそうだ」と微笑み、Iさんは「喜んでお手伝いします」と快諾。

翌日、彼女はEさんと一緒に早朝から幼稚園に向かい、僕は少し仕事を片付けてから、ダナン工科大学のインターンYくんと一緒に見学に出かけました。


ダナンの目抜き通り、レズアン通りから少し路地を入ったところに日越幼稚園はありました。位置的には、ダナン駅の近くでしょうか。

門番の男性が門を開けてくれ、すぐに日本語を話せる女性の方が招き入れてくれました。あとでお聞きしたところ、ハン園長と一緒に共同経営されている方でした。すぐにEさんを呼んでいただき、早速園舎内を見学しました。

1歳児の教室では、昼食を終えてお昼寝の時間に入るところでした。Iさんも園児に添い寝して、寝かしつけているところでした。

彼女はベトナム語を解しませんが、すっかり溶け込んでいる様子に安心するとともに、感心しました。
すっかり「先生」になっています。

各教室を回り、何人かいる日本人のスタッフと挨拶を交わします。ベトナム人のスタッフも、笑顔で頭を下げてくれました。
そして、ハン園長と面会。名刺交換しつつ、お話を伺うことにしました。

ハン園長は新潟の専門学校で保育を学んだと言うことで、日本語も堪能です。きれいな発音をされていて、スムーズに会話することができます。これなら日本人の子弟が入園しても、安心だなあと思いました。

ところが、ハン先生とお話ししていくうちに、意外な事実が発覚。
内容的には、「まだまだ日本式ではない」とのこと。共同経営のおふたりの「理想」を高く掲げて開園したものの、ベトナム人スタッフに「日本式の幼稚園」の概念がないため、結局はベトナムのやり方に流されがちなのだそうです。

また、以前にEENAホテルでの日本人の集まりで面識のあるSさんと言う女性教諭の他の日本人スタッフは、みなさん保育や幼児教育の資格を持たないボランティアとのこと。人手はあっても、園長の掲げる日本式の幼稚園を実践するにはちょっと心許ない状況なのでした。

たしかに、「テト明けで、まだ戻ってきていない教諭がいる。だから人手が足りない」と言う状況は、日本ではあり得ない話です。
また、毎日の様にミーティングを行うと、「この幼稚園は、会議が多すぎる」と不満が出るのだとか。Iさんも、「日本の幼稚園では、朝と夕方、必ず打ち合わせしますし、必要に応じて話し合いますよね」と驚いていました。

昨日の記事にも書いたのですが、ボランティアでお手伝いしてくださっている日本人の中にも、「自分探しの旅」でベトナムへやって来ている方がいる様子でした。確かに、自分のことで精一杯なのかな?と感じました。責任を持って仕事を任せることは厳しいのかな?とも思いました。

食事をご馳走になりながら、ハン園長、共同経営者の方、日本人スタッフのお話を伺いました。
ハン園長は、「日本の幼稚園教諭、保育士の資格を持っている人に、手伝いに来て欲しい。ベトナム人教師に日本の幼稚園を教えて欲しい。」と仰っていました。

つまり、「箱」(園舎)はできましたが、「中身」、本当の意味での「日本式幼稚園」は、まだ開発途上にあったのです。


僕は、ベトナム人看護師養成支援事業に関わり出した頃を思い出していました。

僕は日本の看護学校受験を目指す学生たちに、「なぜ日本の看護を学びたいのですか?」と問いかけます。学生たちからは「ベトナムの看護はまだまだです。日本の看護は、技術も考え方も優れていますから」と判で押したように同じ答えが返ってきます。
それは、確かに事実です。事実ですが、本当にそれだけか?それが日本に留学する目的か?と考えていました。看護医療系の入試では、願書に記入する「志望理由書」や面接で質問される「志望理由」も重視されます。初めて外国人を受け入れるかもしれない看護学校の面接官を、納得させることができるのか?と、正直不安でした。

すると、ある学生の名言。一生忘れない。

「先生、私はベトナムの看護にも良いところがたくさんあると思います。日本の看護の技術や考え方も素晴らしいですが、ベトナムには合わない所もあると思います。私は日本の看護を学んで、良いところをベトナムに持って帰ります。そして、ベトナムの良いところと、日本の良いところを合わせて、ベトナムの新しい看護を作りたいと思います。」

至極名言。目から鱗が落ちました。


それだよね、幼稚園も。そして、今僕たちが取り組んでいる「日本式介護」プロジェクトも。

「日本の方が優れている」と上から目線ではダメだ。「良いところ、悪いところ」をしっかり見極めて、取捨選択しながら新しいものを作っていく。その姿勢だよね。

僕はハン園長に、「つまり、日本の幼稚園の良いところを、ベトナムの幼稚園に取り入れて、新しいベトナムの幼稚園を作っていくと言うことなんですね」と問いかけました。すると、ハン先生は目をキラキラさせながら「そうです。」と答えました。

「それには、「一緒に作っていく仲間」が必要ですね」
「はい、誰かいませんか?紹介してください!」


その夜、EENAホテルでお酒を飲みながら、幼稚園について熱く語り合いました。翌日が日曜日で休みだったので、終了は朝の6時でした(笑)
Eさんと「少し情報発信してみましょうか」と話ました。そこで、この記事なのですが、、、、
1週間経ってしまった。遅くなりました。


はい、「一緒に新しいものを作っていく仲間」募集です!

【求人】とは言い切れないのですが
ダナンの日本式(を模索する)幼稚園「日越幼稚園」に興味をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

例えば、

資格を持っている他業種の方で、転職を考えている方。

幼児教育、保育系の学生さんで、夏休みなど短期でも手伝いに来たいと思う方

まだ就職が決まっておらず、就職の準備をしながらキャリアアップを図りたい方

ベトナム大好き。前向きに、新しいことにチャレンジしたい方

「一緒に新しい幼稚園を作っていく」ことに興味をお持ちの方でしたら、資格は問わないとのことです。

「雇用」の形になるか、「ボランティア」の形になるか、条件が異なってきますので僕からははっきりしたことは申し上げられませんが、興味をお持ちの方、ぜひ一度、Eさんか、直接ハン先生に連絡をお取りください。僕に連絡を頂いても結構です。

Eさんが経営する、EENAホテルのサイトです。Eさんの個人アドレスがリンクされています。
http://www.geocities.jp/eenahotel/

こちらは、幼稚園が紹介された「ベトナムスケッチ」10月号の記事です。ハン先生、幼稚園の連絡先が載っています。
http://www.vietnam-sketch.com/topical-news/18992.html

まずは、いずれかの方法で連絡をお取りください。
よろしくお願いいたします。



ところで、、、、

「ベトナムの日本式介護」も、「ベトナムの日本式幼稚園」も、ダナン発信。
ダナンでは、日本の「治験」(新薬の検査)のプロジェクトも始まろうとしている。

「ダナン発信」って、凄いことなのかもしれない。


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