嬉しい電話の話 その1

こちらではVN MOBIFONEで携帯をつないでいるのだが、最近鳴らない。
日常的に電話をする相手とはSkype経由なので、あまり必要がないのだ。

でも、昨夜と今日と、うれしい電話が二本あった。

昨夜、授業が終わって部屋に戻ってくると電話が鳴っている。誰だろうと思ったら、ハノイでの教え子Hさんだった。
彼女はベトナム人看護師養成支援事業の7期生で日本留学を目指していたのだが、惜しくも看護専門学校に合格することができずに帰国。ハノイ外国語大学で日本語を学び、1年生で日本語能力検定試験1級に合格という快挙を成し遂げた。もっとも、「限りなく1級に近いレベルの2級」を持って日本に行ったのだから、快挙と言えるかどうかは何とも言えない。当たり前と言えば当たり前なのだ(笑)
その後、大学を卒業した彼女は日系の企業に就職して、時々出張で日本へも来ている。

さて、彼女とは8月末の赴任の際もハノイで会って、いっしょに食事をしてからダナンに来た。その時に「常用漢字表」がハノイで手に入らないと言う話になった。「ベト看」事業の学生たちは、その常用漢字表を使って勉強した経験があるから、彼女も印象に残っていたのだろう。と言うか、以前に、「常用漢字表を見ると、先生の顔を思い出します」と言っていた(笑)

コレ、日本の「常用漢字」を、一字ごとにベトナム語で解説してあり、1枚のポスターのようになっているのだ。漢和辞典を引くのが面倒でも、コレならば折りたたんで持ち歩くことができるし、手軽に字を引くことができる。歴代の学生たちは、みんなコレで勉強したのだ。

ダナンの学生にも、ハノイで仕入れて持って行き、渡すつもりでいたのだが失敗。その後も、ハノイの秘書や教え子たち捜索願を出していたのだが…。実を言うと、サイゴンに住む日本人の友人に、サイゴンの書店でも探してもらったのだけど見つからず。ある大学で独占販売しているが、現在品切れとの情報も頂いていたのだ。


「先生ですか?ああ、よかった。今、チャンティエンの本屋さんにいます。目の前に、常用漢字表、売っています。たくさんありますけど、買いますか?」

何枚あるか聞くと、35枚とのこと。はい、大人買い(笑)

「先生、smsでダナンの住所を送って下さい。直ぐ近くに郵便局がありますから」

結局、smsがうまく届かなくて、メールで住所を知らせることになったのだけど、ハノイでもダナンでも手に入れることができなかった「常用漢字表」を運良く入手することができた。
1枚、14,000VNDとのこと。35枚で490,000VND、、、2,000円ぐらいか。
送ろうか、次に会ったときに返そうかと考えていたところ、今朝になって彼女から


明日、郵送します。お金は次回、先生がハノイへ来られましたら、おすしでもおごって下さい。^^(半分真顔、半分冗談です。^^)
ダナンの学生さんにプレゼントとさせてもらいたいです。
残念ですが、印刷はそんなに品質が良くないので、我慢して勉強に役立ててください、と皆さんにお伝えをお願いいたします。
だんだん寒くなりますので、お体にお気をつけてください。


正しい日本語、でしょ?

彼女の気持ちを、今回は喜んで受け取ることにしようと思う。
きっと、学生たちにも「先輩」の思いは伝わるだろう。


さて、嬉しい電話の話はもう1本ある。
以下、後半へ続く。そろそろ教室に行って来ます。


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